算数・数学、英語は自分でも学習しやすい科目ですが、苦手な科目であるお子さんが多いのも事実で学習塾でも選択する人が多いです。「数学」が得意なお子さんでも、文章問題が苦手な子は非常に多いですね。「数式を解きなさい」程度の問題ならば難なく解けますが、文章題で何が求められているか?を判断し、方程式を組み立てる作業ができないのです。これはつまり、問題文が理解できない訳で、読解力の低さに原因があると言えます。文章問題を見ただけで拒否反応を示すお子さんが多いのです。如何に読解力を向上させるか、「国語」の指導が最も大事といえるのではないでしょうか。ところが「国語」教科専門塾が如何に少ないことか、皆さんの周りを見渡してみてください。英・数・国のセットで指導される学習塾が殆どだと思います。当塾もその中の一つですから偉そうなことは言えないですが、出来ないわけではありません。実際、国語の試験など目先の対策は容易ですが、本質的に国語力を伸ばそうとすると時間がかかります。即効性のある指導は難しい科目です。如何に興味をもたせて教材に取り組ませることが出来るかが重要と考えています。読書量が最も効果的だと良く言われます。最近のお子さんは本を読みません。NOP World Culture Scoreによる調査(2005)では日本人の平均読書時間は1週間で何時間だと思いますか?4.1時間だそうで世界29位です。一位はインドの10.7時間ですから、インドの教育レベルが高くなってきているのも頷けます。ちなみにテレビの週間視聴時間は日本17.9時間で世界10位、インドは13.3時間で28位ですから、日本人がテレビを見る時間を読書に少しでも振り替えれば、教育レベルが上がるのではないかなと考えています。塾長が小学生の頃は「本を読みなさい」と良く言われました。確かに間違ってはいません。小さい頃から、読書は好きでした。おかげで、特に国語が嫌いということはありませんでした。読書が長続きした理由を考えてみると、興味のある本ばかりを読んでいましたね。特に、考古学に関する本や歴史小説が好きで、今でも小学校の時に買ってもらった色褪せた本が自宅の書棚に並んでいます。まずは興味のある本を手に取ってみませんか?徐々に読書量が増えるといいですね。
小学生からの英語学習が本格的に始まります。現在は、小学5,6年生で英語に親しむ程度の「学び」ですが、「小学3年生からの必修化」「小学5年生からの教科化」が2020年度には完全実施されます。これはつまり文部科学省の検定教科書を使う「教科」となり、成績評価対象科目になるということです。2012年の学習指導要領改訂では中学校で覚えるべき単語数が900語であったのが1200語に増やされましたが、新指導要領では2020年までに小学校で6-700語、中学校で1600-1800語、高校で1800-2500語を学ぶ方針が示されています。中学生にとっては倍増ですね。国語教育を疎かにして・・云々と反対意見も色々ありますが、決まったものは受け入れなければなりません。 最近では、小学校を卒業するまでに英検の5級や4級(それぞれ中1、中2レベル)を取得するのは当たり前になってきました。中学受験であればなおのことで、合格者の15%近くが英検3級以上のホルダーである県内の私立中学もあります。高校受験においても級によりますが、英検ホルダーは内申点が加点されるところもあります。新学習指導要領による英語教育の早期化により、英検受験者数は益々増加するものと考えられます。一方、大学受験では様子が違います。英検の2級と1級には大きな差があるからで、単語数で英検2級は5000語(TOEICスコアで600程度)、1級で10000-15000語(TOEICで860程度)ほどの違いがあり、点数で評価する方法としてTOEICが個人のレベルを測る指標に使用されています。日本英語検定協会では、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をバランスよく評価するために、検定試験が変わってきています。これまで解答方式がマークシートのみであった英検で、3級以上にライティングテストが導入されています。また、同じ合格級でも、成績内容を示す英検バンドが導入されています。更に、高校3年生を対象とした大学入試を想定してTEAP (Test of English for Academic Purposes) およびTEAP CBT(Computer Based Testing)が始まっています。TEAPは資格ではなく、大学入試のための試験と考えるべきです。 塾長の私見ですが、小学校のうちに英検4級取得を目指し、中学校卒業までに準2か2級、高校生になったらTOEICの受験に変えて、レベルが上がったら英検1級をとるのが妥当かと思います。 勢進塾では、小中学校の生徒の英語評価として、英検の受験をお勧めしています。伊勢教室では既に準会場認定を受けており、実施実績もあります。玉城多気教室も準会場認定を受けるべく準備中です。塾生に限らず外部受験も受け付けますので、もう暫くお待ちください。